【大阪】大阪市で7店舗の飲食店を経営する㈱KIMIYU Global(キミユグローバル)の松本達也代表は、4年前に約6アールの自社農園KIMIYU農園を開設。トレビス、ジャガイモ、ニンジンなど年間で10品目の有機野菜を栽培し、各店舗に提供している。
農園の開設には、八尾市で「企業向け有機貸農園事業」を行う㈱東山べジフルの大西諒取締役が協力した。種子や苗の手配・日々の栽培管理などをサポートしている。
KIMIYU農園が始まったのは、松本代表の、「規格がそろったきれいな野菜が当たり前だと思われるのが嫌だった。従業員やお客さまに、農業体験や収穫イベントを通して食の裏側を知ってほしい」という想いがきっかけだ。
大西取締役は、「企業側は自社農園の野菜を提供するというブランディングができる。農業者側は毎月の管理料で、収入が安定する」と農業者と企業の双方にメリットがある取り組みと語る。
(林佑一郎)
全国農業新聞 2024年9月6日(金曜日)
発行:全国農業会議所